赤 / Weingut Dautel
2022 Lemberger VDP.Gutswein
明るい果実と輪郭のあるスパイス感を備えた、しなやかなレンベルガー。重さで押さずにドライへまとまり、日常の食中酒として使い勝手が良い。

ダウテル
Württemberg / Bönnigheim
Württemberg / Bönnigheim に根ざし、濃さよりも均整と収束で読ませる辛口を組み立てる family estate。
概要
Weingut Dautel は、Württemberg の Bönnigheim を拠点とする家族経営のワイナリーです。記録は 1510 年まで遡ります。
1970 年代に Ernst Dautel が estate bottling を再始動して以降、家系の系譜を守りながらも、更新の意志を持ち続けてきた造り手として位置づけられます。
現当主 Christian Dautel は、Geisenheim と Bordeaux で研鑽を積み、父の世代が築いた集中感のあるワイン像に、より洗練された均整とエレガンスを重ねています。重要なのは、単に多くの品種を手がけていることではなく、レンジ全体に一貫した精度が通っている点です。
FINDEST では、単なる密度の高さではなく、果実の素直さと口中の収まりが両立しているかを重視しています。Dautel はその条件を上位レンジだけでなく、Gutswein の段階から静かに満たしており、Württemberg を紹介する際の基準点として扱いやすい生産者です。

継承と更新
Dautel を語るうえで重要なのは、長い家系の歴史そのものよりも、その歴史を“守る”だけで終わらせていないことです。
家の系譜を受け継ぎながら、各世代が自分たちの時代に合った輪郭を与えてきた点に、このワイナリーの強さがあります。
前当主 Ernst Dautel は、挑戦者でありパイオニアとして知られ、その姿勢は現在の造りにも通底しています。現当主 Christian Dautel は、ブルゴーニュをはじめ複数の土地での経験を生かし、家の持つ凝縮感に、より整った線とエレガンスを加えています。
Dautel の魅力は、単なる伝統の重みではなく、更新の意思がいまも造りに反映されていることにあります。長く続く家でありながら、ワインが過去の反復ではなく、現在形で語られている点が、この生産者を特別にしています。

ワインフォーカス
Dautel を理解するうえで欠かせないのが、Württemberg を代表する品種である Lemberger です。
力強さに寄りすぎず、果実の芯と構成の美しさを保ちながら、この土地らしい充実感を静かに表現できる品種として、このワイナリーの輪郭を知る手がかりになります。
なかでも「Lemberger」と「Jakob D」は、Dautel の方向性を比較的わかりやすく映し出すワインです。単に濃さや重さを押し出すのではなく、家の系譜の中で受け継がれてきた挑戦の姿勢と、現当主 Christian Dautel による均整とエレガンスへの意識が、一本の中で静かに重なります。
FINDEST にとっても、この二つのワインは Dautel という生産者を紹介する際の重要な鍵になります。土地の個性、造り手の意志、そして家としての覚悟が、過度な説明なしに伝わるワインとして位置づけられます。
評価と実績
Dautel は、単発の高評価ではなく、異なる評価軸を持つガイドから長期にわたって安定した認知を受けてきた造り手です。
Gault&Millau、Eichelmann、Jancis Robinson など、見る角度の異なる評価が並ぶことで、ワイナリー全体の完成度が継続的に見られてきたことが伝わります。
1999 年に VDP に加盟していることも、Württemberg の中で早い段階から質的な信頼を得ていた生産者であることを示す一つの指標です。単一の受賞歴としてではなく、時間をかけて積み上がった評価の厚みとして読むのが自然です。
また、Stuttgart の Porsche Museum で 15 年以上オンリストされてきたことも、ラグジュアリーな現場で継続的に選ばれてきた事実として示しやすい要素です。FINDEST のセレクションにおいても、この「継続して選ばれる強さ」は重要な判断材料になります。

Falstaff 受賞
Falstaff Wein-Trophy Deutschland 2023 にて、Weingut Dautel の Christian Dautel が「Winzer des Jahres(生産者・オブ・ザ・イヤー)」に選出されました。
Falstaff 公式では、この選出が約150名の審査員による匿名投票によって決定されたと明記されています。
写真出典:falstaff.com
風景と空気
ここでは説明の言葉から少し離れ、畑、セラー、ボトル、造り手の温度感を視覚で受け取れるようにしています。人、空間、土地の表情を通して、Dautel のワインが生まれる背景を静かに感じられる構成です。
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映像
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取扱ワイン
赤 / Weingut Dautel
明るい果実と輪郭のあるスパイス感を備えた、しなやかなレンベルガー。重さで押さずにドライへまとまり、日常の食中酒として使い勝手が良い。
赤 / Weingut Dautel
赤系果実の明るさに、繊細なフローラルとごく軽いスパイスが重なる Spätburgunder。酸とシルキーなタンニンが静かに整い、軽やかにドライへ伸びる。
赤 / Weingut Dautel
黒系果実の厚みと落ち着いたスパイス感を、しなやかな質感でまとめた赤のキュヴェ。力強さはありながら硬くならず、余韻まできれいに収束する。
導入相談
Dautel のラインナップをレストランやショップにどう組み込むか、温度帯やペアリングまで含めてご相談いただけます。
レストラン、バー、ホテル案件、バイヤーチーム向けに、導入位置づけ、提供温度、ペアリング提案まで含めて相談できる次の一歩として設計しています。